アメリカの大学進学に欠かせないFAFSA(Free Application for Federal Student Aid)。
2024-25年度からはEFC(Expected Family Contribution)が廃止され、SAI(Student Aid Index)へ移行するなど、大きな変更がありました。
そして、2025年10月1日に申請がスタートする「2026-27 FAFSA」では、さらに新しいルールが(少しですが)加わります。
今年から申請する方はもちろん、すでに経験済みのご家庭でも「去年と同じ」と思わず、最新の変更を押さえておくことが大切です。
2026-27 FAFSAで新しく加わる変更点
1. 本人確認がリアルタイムに
これまでは、StudentAid.govでアカウントを作成しても本人確認に数日かかるケースがありました。そのため、早めにアカウント作成(親と子)をした方が良いと言われていました。
2025年8月からは、有効なソーシャルセキュリティ番号(SSN)があれば即時に本人確認が完了し、すぐにFAFSA申請を進められるようになります。
「アカウント作ったけど、認証待ちで進めない…」というストレスがなくなるのは嬉しいポイントですね!
2. Contributor招待の簡素化
FAFSAでは、学生本人だけでなく「教育費に関する情報を提供する人」も一緒に申請に参加します。
この人たちを Contributor(寄与者) と呼びます。
具体的には:
- 学生本人
- 学生の配偶者(いる場合)
- 学生が扶養されている場合は親(父母のどちらか、または両方)
Contributorの役目は、主に 自分の税金や収入の情報をFAFSAに入力すること。
たとえば親がContributorなら、前年のIRS(アメリカ国税庁)に提出した税情報を共有し、FAFSAで使えるように承認します。
これまでは、学生がFAFSAを始める際に 親の氏名・生年月日・SSN・メールアドレスなど細かい情報を入力して招待。
その後、親は FSA IDを作成してログイン → IRSデータ共有に同意 → 税情報を入力 という流れでした。
今までは親を招待するためにSSNなど細かい情報を入力する必要がありましたが、2026-27 FAFSAからは メールアドレスだけで招待可能 に!
親にはユニークなコードが送られ、そのコードを入力することで簡単に申請に参加できます。
これで、家庭ごとに必要なContributorを招待する負担がぐっと減り、スムーズに情報を揃えられるようになります。
3. ベータテストの実施

実はFAFSAは、公開前に「ベータテスト」というお試し期間を設けています。
これは実際に保護者や学生にフォームを使ってもらい、入力のしやすさや不具合をチェックして改善するための仕組みです。
2025-26 FAFSAの場合
2025-26年度のときには、14万人以上の学生が参加してテストが行われ、そこで見つかった問題点を修正したうえで一般公開されました。
2026-27 FAFSAの流れ
2026-27 FAFSAでも同じように2段階で行われます。
- ベータ1:一部の学校区や教育団体を対象とした「招待制」のテスト。対面やオンラインで実施され、2025年8月4日からすでにスタートしています。
- ベータ2:9月初旬から始まる一般向けテスト。保護者や学生なら誰でもStudentAid.govから参加申込みができ、順次テストに参加できます。
ベータテストに参加するメリット
ベータ期間中に入力したFAFSA情報は、正式な申請期間が始まるまで学校側には送られません。
つまり「本番前の練習」みたいなイメージで、実際にフォームを完成させておけば、正式スタート後はすぐに提出できます。
「今年こそ早めにFAFSAを終わらせたい!」というご家庭には、ベータ参加は便利な選択肢です
4. 資産報告の除外範囲が拡大
FAFSAでは、学生本人や親の収入だけでなく「資産」についても報告する必要があります。これまでは、家族で営んでいるビジネスや農場まで評価の対象となることがあり、「実際には現金が自由に使えるわけじゃないのに、資産としてカウントされてしまう…」という声が多くありました。
そこで2026-27 FAFSAからは、新しく次の資産が「除外」対象になります。
具体的には:
- 従業員100人以下の家族経営ビジネス
- 家族が居住している農場
- 家族所有・管理の漁業ビジネス
つまり、「生活の基盤」となるようなビジネスや住んでいる家・土地については、資産として無理に評価されなくなるんですね。これにより、特に自営業や農業・漁業に従事している家庭では、FAFSAによる援助を受けやすくなる可能性があります。
【おさらい】継続されるポイント
新しい変更に加えて、2024-25 FAFSAから導入されて継続している仕組みもあります。
- SAI(Student Aid Index)の導入:EFCに代わり、より包括的な評価方法に。
- 申請フォームの簡素化:質問数は36問に減少。
- IRSデータ共有の強化:Contributor全員の同意が必須。
- 学校リストの上限拡大:10校から20校まで登録可能。
2026-27 FAFSA申請に向けた注意点
- 申請開始は2025年10月1日予定。ただし、過去に遅延があったため公式発表を必ず確認してくださいね!
- 各州や大学ごとに独自の締切があるため、確認&早めの提出が鉄則です。
- Contributorの情報(税情報・SSN・メールアドレス)を事前に揃えておくとスムーズです。
まとめ

FAFSAは、昨年(2024-25年度)から仕組みがガラリと変わりました。
EFCがなくなり、SAIへ移行、質問数の大幅削減、IRSとのデータ連携など、これまでの申請とはまったく違う体験になったご家庭も多かったはずです。
そのため、例年は10月1日オープンのFAFSAも12月末に延期になったりと大変でした。
「どうしたらいいか分からない」「エラーでFAFSAに入れない」先輩ママさんたちから、FAFSAホラーストーリをたくさん聞きました。
そして今回の 2026-27 FAFSA(2025年10月開始) では、その大改革をさらに使いやすくアップデートした内容になっています。
本人確認はリアルタイムに済み、Contributorの招待もメールだけでOKになり、小さな家族ビジネスや農場などの資産も報告から除外されるようになりました。
去年「複雑すぎてもうイヤ!」と感じたママたちも、今年はぐっとラクに進められるはず。
(※FAFSAは大学生の間は毎年、申請します)
子どもの進学準備はただでさえ忙しいものだから、こうした改善は本当に助かりますよね。
だからこそ、「去年と同じでいいや」と思わずに、変わったポイントを知っておくことがとても大切。ちょっとした違いが、もらえる教育費援助の額に直結することもあるんです。
最新情報を押さえながら、少しでも早めに動くこと。
それが、教育費援助をしっかり活用するいちばんのカギです。