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ファイナル・エクスペンス保険(Final Expense Insurance)とは?その特徴と注意点

アメリカで生活していると、最近『Final Expense Insurance(ファイナル・エクスペンス保険)』という言葉を見聞きする機会が増えてきたかもしれませんね。
日本では、葬儀用保険または終活保険とも呼ばれています。アメリカの葬儀費用は意外と高額だったりします。その葬儀費用を賄えるくらいの生命保険がファイナル・エクスペンス保険になります。
今回は、ファイナル・エクスペンス保険の特徴と注意点についてシェアしたいと思います!

◆ ファイナル・エクスペンス保険とは?

日本では、終活保険または、葬儀保険とも訳されるこの保険は、葬儀代や遺族が直面する最終的な支出(火葬費、医療費の残債、債務など)をカバーするための小規模な終身保険です。

特徴:

  • 一般的な死亡保険金額は $5,000〜$25,000程度
  • 被保険者の年齢制限が緩く、高齢者でも加入しやすい
  • 健康診断なし、または簡易な健康質問のみで申し込み可能
  • 保険料は終身払いや一定期間払いが選択可能

メリットとデメリット

メリット

  1. シンプルで手軽に加入できる
     → 高齢者でも簡単な健康質問で加入可能な商品が多いです
    末期状態でも、保険によっては、特約を追加することにより加入が可能できる場合もあるようです。
    ただし、どの保険も対応しているわけではないので、保険エージェントに確認するのがベストです。
  2. 終身保険なので保障が一生続く
     → 保険金が必要なとき(亡くなったとき)に確実に受け取れます。
  3. 遺族への負担軽減
     → 葬儀費用や支払い残債に充てることで、金銭的な負担を軽くできます。
  4. 貯蓄の代わりとして使える
     → 「現金化できる貯蓄型」としての役割を果たすこともあります。

デメリット(注意点)

キャッシュバリューの増加が限定的
 → 同じ終身保険でも、貯蓄性を重視するなら別の選択肢が良いかもしれません。

保険金額が少ない
 → 大きな死亡保障を求める方には不向きです。ファイナル・エクスペンスは、(保険にもよりますが)$5000~$50,000くらいの保険金
また、加入年齢によっては、保険金が少なくなります。

長生きすると支払った保険料の方が多くなる可能性がある
 → 特に月々の保険料が高めの設定だと、トータルで見て損をすることも。

一部商品は待機期間がある
 → 加入後すぐの死亡では保険金が支払われないこともあります(例:2年間のグレース期間など)。

ファイナルエクスペンスこんな方向け

  • 葬儀費用や最低限の費用を準備しておきたい高齢者
  • 貯蓄に不安があるが、家族に迷惑をかけたくない人
  • 健康状態に不安があり、他の保険に加入しにくい人

まとめ

Final Expense保険は、少額ながら「確実に家族の役に立つお金」として注目されています。特に、アメリカに住んでいる高齢者の方々にとっては、自分の「旅立ちの準備」として価値のある選択肢の一つと言えるでしょう。

加入を検討される際は、保険料と保障内容、健康条件、待機期間などをしっかり確認し、家族とも話し合った上で決めることが大切です。

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