ちょっと一息:私のこと ライフ

子どもが巣立つ前に考えたい、アメリカでのライフデザインとお金のこと

長男が18歳になり、高校卒業も目前。
次男も9年生になり、あと3年もすれば家を出ていくかもしれません。
そう思うと、家の中に流れる時間が少しずつ変わっていくのを感じます。

子どもたちが小さかった頃は、毎日が全力疾走。仕事に、学校行事に、送り迎えに、気づけば自分の時間なんてほとんどなくて。
それでも「今をがんばること」が、家族の幸せな未来につながると信じて頑張ってきました。

そして最近、“ライフデザイン”という言葉を耳にする機会が増えました。
実は、この言葉自体は以前から知っていました。
けれど、子育てや仕事に追われて、真剣に考える余裕なんてなかったんです。

毎日があっという間に過ぎていく中で、「今を乗り切ること」に精一杯だった私が、今になってようやくこの言葉の意味を、少しずつ実感できるようになってきました。
(これが”年を重ねる”ということかもしれませんね)

これからどんな暮らしをしたいのか。子どもたちが巣立ったあと、どんな毎日を過ごしたいのか。
家族の形が変わっていく今だからこそ、「私自身のこれから」を描き直すタイミングなのかもしれません。

Natsuko
Natsuko

今回は、アメリカで暮らす一人の母として、日々の中で感じている“これからの暮らし方”について、少し言葉にしてみたいと思います。

暮らす場所をデザインする

アメリカは州によって、文化も価値観も本当にさまざま。
気候も人柄も違えば、教育方針やコミュニティの雰囲気も全く異なります。

私たち家族が引っ越し先を考えたときも、
「どんな家に住みたいか」よりも、
「子どもたちがどんな環境で育つか」をいちばんに考えました。

住む場所を選ぶことは、家族の暮らし方そのものをデザインすることだと、今になって強く感じます。

どんなに便利な場所でも、心が落ち着かないと長くは続かないし、反対に、多少不便でも“この場所が好き”と思えるなら、不満はあまり出ないと思います。

家というのは「建物」だけじゃなく、そこで流れる時間や、出会う人たちとの関わりも含めての“居場所”だと感じます。
だからこそ、「どこに住むか」を考えることは、「どんなふうに生きていきたいか」を考えることとつながっているのだと思います。

働き方をデザインする

子どもが少し成長して、少しずつ自分の時間が戻ってきたとき、「これからどんなふうに働きたいんだろう?」とふと考えるようになりました。
若いころは今よりもっと体力があったので、体を動かす作業でも大丈夫でした。でも子供たちが大きくなるにつれ、疲れやすくなったりします。
そうなると、昔と同じ働き方では無理がある、と感じました。

アメリカでは、“働き方=生き方”という感覚がとても強い気がします。
フルタイムで働く人もいれば、家庭を優先しながらパートタイムで働く人、家でビジネスを始める人、ボランティアを続ける人…
それぞれが、自分らしいバランスを探しています。

私も、ファイナンシャルコンサルタントとして活動する中で、“お金を増やす”だけでなく、“時間と心の余裕をつくる”ことの大切さを実感しました。
どれだけ忙しくても、自分のペースを見失わない働き方。それが、家族との時間を守ることにもつながると感じます。

「もっと稼ぐ」でも「頑張りすぎない」でもなく、“今の自分にちょうどいい働き方”を見つけること。
それが、私にとってのライフデザインの一部だと感じています。

お金との付き合い方をデザインする

お金の使い方や貯め方は、その人の生き方にそのまま表れる気がします。“節約する”よりも、“どう使いたいか”という価値観を意識すると、お金と上手に付き合えるようになる気がします。というのも、私にとって最適なお金の使い方が、例えばお隣さんにとってはそうでない。大切なのは、ただお金を増やすだけではなく、自分が幸せに感じる使い方を理解するのが大事だと思います。

教育費、老後資金、そしてもしもの備え。
どれも大切ですが、大きな目標ばかりを見ていると、今の生活が窮屈になってしまうこともありますよね。

アメリカで暮らしていると、「自分の未来は自分で守る」という考え方が根づいています。
だからこそ、「知らない」ではすまされません。保険や貯蓄、投資の仕組みを少しずつ理解して、自分と家族の安心を“仕組み”として持っておくことが大切だと思います。

そして何より、“お金に振り回されない暮らし方”を選べるようになること。
それが、ライフデザインの大きな一歩かもしれません。

時間と心の使い方をデザインする

子どもが少しずつ手を離れ、自分の時間が増えるようになって、あらためて感じるのは「心のゆとりは、時間の使い方から生まれる」ということ。

誰かのために動く時間も大切だけど、自分のためだけに使う「自分時間」も、やっぱり必要なんですよね。

たとえば、朝ごはんをゆっくり味わうこと。夕方、ほんの10分でも散歩をすること。
そんな小さな時間の積み重ねが、心の余裕や満足度につながっていくような気がします。

“何をするか”よりも、“どう感じたいか”。
その視点を大切にすることで、毎日が少しずつ変わっていく。
それもまた、ライフデザインの一つの形だと思います。

まとめ

アメリカでの生活は、思い通りにいかないことも多いけれど、その分「自分で選ぶ自由」もあるということを感じています。
良くも悪くも「自己責任」の国なんですよね。だからこそ、どんな場所で暮らすか、どんな働き方をするか、お金や時間をどう使うか。
その一つひとつの選択が、気づけば私たちの“生き方”をつくっているのだと思います😊

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