「昔の銀行口座に、まだお金残ってるかも…」
「保険金が支払われたはずなのに、届いていない…」
そんな“記憶の片隅にあるお金”が、実は「Unclaimed Property(未請求資産)」として州に保管されているかもしれません。
アメリカでは、使われないまま放置された財産が州に引き渡され、正式な請求があるまで保管される制度があります。これらは正当な手続きを踏めば、無料で請求し、取り戻すことが可能です。
この記事では、「Unclaimed Propertyとは何か?」「どうやって調べるのか?」「どんな風に戻ってくるのか?」を詳しく解説します。
実はこのブログ記事を書くにあたって、私も「念のため…」と思って検索してみたところ、
なんと、自分の名前で未請求資産がヒットしました!
さっそく手続きをして、現在は払い戻しを待っているところです。私も申請中なので、また結果を追記しますね
未請求資産(Unclaimed Property)とは?
Unclaimed Propertyとは、日本語では未請求資産のこと。これは、持ち主が長期間請求せず、取り残されたお金や財産のことを指します。州ごとに定義は少しずつ異なりますが、全米未請求資産管理者協会(NAUPA)によると一般的には以下のようなものが対象になります。
出典:https://unclaimed.org/about/what-is-unclaimed-property/
主な対象例
- 長期間使われていない銀行口座の残高(普通預金・当座など)
- 換金されずに残っていた小切手(給与や返金,コミッションなど)
- 支払われていない保険金や医療保険の給付金
- 株式や債券の配当金、ミューチュアルファンドの分配金
- 公共料金(電気・水道・ガス)の保証金(デポジット)
- 使われなかったギフトカードや商品券(条件付きで対象)
- 解約後に返金されていないサービス契約の残高
- 相続されたけれど、請求されていない死亡保険金や年金
- 貸金庫(Safe Deposit Box)に保管されていた現金や貴重品
こうした資産が、持ち主の所在が不明だったり、長期間動きがない場合、一定期間(通常は3〜5年)を過ぎると、企業や金融機関から各州政府へ引き渡され、“Unclaimed Property”として保管される仕組みになっています。
持ち主が引っ越して住所が変わったり、名義変更や相続が発生したことで連絡がつかなくなった場合など、意外と「心当たりがあるけど行動してなかった」という人も多いかもしれませんね。
未請求資産 (Unclaimed Property) は、どこが管理しているの?
一定期間(通常は3〜5年)持ち主からのアクションがないと、企業や金融機関はその財産を州政府に移管する義務があります。これを「Escheat(エスチート)制度」と呼び、各州が保管し、正当な持ち主からの請求を待つ形になります。
州によっては、無期限で保管されることもあり、該当者であればいつでも請求が可能です。
未請求資産 (Unclaimed Property) は、どうやって確認できる?
確認方法はとてもシンプル!オンライン検索ですぐに調べることができるんですよ~
おすすめの検索サイト:
- MissingMoney.com(全米対応)
- 各州の公式Unclaimed Property検索サイト(例:Californiaの https://sco.ca.gov/search_upd.html)
検索方法は「氏名」+「州名」などを入力するだけ。
旧姓や以前住んでいた住所の州もぜひチェックしてみてください!
MissingMoneyは、全米をカバーしているので、州をまたいで引っ越しをされた方にはぴったりのサイトです。

こちら↓は、カリフォルニア州の未請求資産 (Unclaimed Property) 検索サイト

【どうやって請求するの?】
見つけた未請求資産 (Unclaimed Property) が自分のものであることを証明できれば、無料で請求手続きが可能です。
📝基本的な請求の流れ:
- 該当する項目を選択
(カリフォルニア州の場合は、検索結果から「ADD」ボタンをクリック) - 自分の身元情報を入力(名前・住所、ソーシャルセキュリティ番号など)
- 必要書類をアップロード(運転免許証、公共料金の請求書など)
※州によっては払い戻し金額が一定額以上になる場合、身分証明のNotarization(公証)が必要とされることもあるようです。 - 審査を受け、承認されれば支払いへ

申請後、審査に数週間かかることもありますが、問題なければ小切手の郵送や銀行振込で返金されます。
申請した内容は、ポータルサイトから確認できますよ!
私の場合は、こんな感じです。

【注意点:詐欺にご注意!】
未請求資産 (Unclaimed Property) は完全に無料で請求できます。
もし、手数料を請求するようなメールや電話があった場合は、詐欺の可能性大です!
この2つを守ればOK!
✔ 州の公式サイトを使う
✔ 怪しいリンクや不審な業者を避ける
まとめ:思い当たる節があるなら今すぐチェック!
Unclaimed Property(未請求資産)は、私たちが知らないうちに放置してしまっている財産を、州が預かってくれている制度です。
多くの場合、
● オンラインで無料で簡単に確認できる
● 数年放置しただけで州に移管される可能性がある
● 旧姓・旧住所・相続関係など、忘れていた情報に紐づいていることも
「もしかして…」と思った今が、確認のチャンスです。
実際に私も自分の名前でヒットし、現在払い戻しを待っているところです。
数分の検索で思わぬお金が戻ってくるかもしれません。 あなたもぜひ、チェックしてみてください!