アメリカの生命保険市場は、多様な商品が揃い、消費者にとって選択肢が豊富です。その中でも、手頃な価格で利用できる掛け捨て保険。今回は、アメリカでの掛け捨て保険の特徴と、その人気の理由について詳しく見ていきましょう!
掛け捨て生命保険(TERM LIFE) とは?
掛け捨て保険は、一定期間のみ保障が受けられる生命保険で、保険期間が終了すると何も返金されません。しかし、その分保険料が安く、必要な期間だけ保障を受けたい人にとって非常に魅力的な選択肢となっています。自動車保険や火災保険と同じく、「Use it or Lose it, 使わなければ返金されない」という生命保険になります。
アメリカでは「Term Life」と呼ばれている生命保険です。日本では「定期保険」とも呼ばれています。
最近では、保険会社によりますが、掛け捨て生命保険を終身生命保険に変更(Convert) できるプランもあります。
Conversionオプションを利用すると、健康診査なしで定期保険を終身保険(Permanent Life Insurance) に切り替えられる場合があり、長期的な保障を確保できます。若く健康な時に加入した掛け捨て保険の健康レートが終身保険でも適応される場合があります。
ただし、どのTerm Lifeでも終身保険に変更できるとは限りません。
アメリカの掛け捨て生命保険(TERM LIFE) の特徴
アメリカの掛け捨て生命保険(TERM LIFE)は、保険期間を自由に選べ、保険料の支払い方法も多様です。健康診査が必要な場合もあり、健康状態や喫煙歴によって保険料が変動します。
アメリカの掛け捨て保険(TERM LIFE)に加入をする際、契約期間を決められます。
10年、15年、20年、25年、30年が一般的な期間となっています。
加入する年齢によっては、30年という長期の期間を選択できない場合もあります。
掛け捨て保険(TERM LIFE)の契約期間が終了する際は、通常、保険会社からその旨を郵送されます。
ですが、最近ではお知らせを郵送ではなくEメールに移行している会社もあるため、自分で「契約した期間」を覚えておいてください。
参考までに、どれくらい金額が上がるのかは下図をご覧ください。
掛け捨て保険(TERM LIFE)に加入するメリットとは?
個人で用意できるプロテクション
就職している場合、会社からグループ保険に加入することができます。グループ保険は保険料が安いという利点がありますが、離職するとその保険は失効してしまいます。しかし、個人で掛け捨て保険(Term Life)に加入していれば、保険期間が続く限り、たとえ失業中であっても保障を受けることができます。
手頃な保険料で大きな保障
掛け捨て保険(Term Life)は、終身保険 (Whole Life) に比べて保険料が安く、特に若いうちに加入すると、経済的負担がさらに少なくなります。若くて健康であるほど、毎月の保険料は抑えられるため、手頃なコストで大きな経済的保障を提供できる点が魅力です。また、若い時に加入することで、長期間にわたり安定した低保険料で保障を受けられます。これにより、家族を守りながら、経済的な負担を軽減する有効な手段となります。
例えば、30歳の女性(健康レート:1番良いレート)が死亡保障額$300,000の掛け捨て保険(Term Life)を30年間契約した場合、毎月の保険料はわずか$20.66です。これにより、60歳まで年間$243で$300,000の死亡保障を確保できます。若く健康なうちに加入することで、長期間にわたって手頃な保険料で大きな経済的保障を得ることができる点が、この保険の大きな魅力です。
将来、死亡保障額を減らすことも可能
商品によっては、死亡保障額を減らすことも可能です。ただし、すべての掛け捨て保険(Term Life)が減額できるとは限りません。多くの保険会社では、死亡保障額の減額が可能ですが、契約時の規約によって制限がある場合もあります。減額ができるかどうかは、契約書や保険会社の方針を確認する必要があります。
まとめ
アメリカの掛け捨て生命保険(Term Life Insurance)は、手頃な保険料で大きな保障を提供する人気の保険商品です。契約期間を自由に選べ、若く健康なうちに加入することで、長期間安定した低保険料で保障を受けることができます。また、将来的に終身保険に切り替えるオプションや、死亡保障額の減額が可能な場合もあるなど、柔軟性も特徴です。また、個人で用意できるプロテクションとして、特に失業時などにも経済的リスクを軽減する手段として有効です。ただし、掛け捨て保険(Term Life)は、契約期間が終了すると保険料が大幅にアップするため、事前に確認しておくことが重要です。