大学進学

アメリカの大学出願&締め切りについて徹底解説

アメリカの大学に出願を考えている場合、出願締め切りとその種類を知ることはとても大切です!大学によって締め切りや出願方式が異なるため、それぞれの特徴を理解することで、自分に合った計画を立てることができます。

今回は、主要な出願方式であるRegular DecisionEarly DecisionEarly ActionRolling Admission、そしてRestrictive Early Actionについて、解説していきます。ぜひ、これからの進路選びの参考にしてくださいね!

アメリカの大学の出願方式の種類

日本では入試日程が決まっていることが多いですが、アメリカの大学はちょっと違います。アメリカの大学出願方式と締め切りをしっかり理解しておくのも大学受験において重要になります。

アメリカの大学出願の締め切りは、大学によって違うので、希望する大学の出願締め切り日はしっかりと確認しよう!

Natsuko
Natsuko

Regular Decision (通常出願) RA

最も一般的な出願方式になります。締め切りは大学によって違います。通常、締め切りは11月終わり〜2月に設定されることが多く、合否結果は3月〜4月に通知されます。受験生はじっくりと準備を進め、複数の大学に同時に出願できます。

Early Decision (早期決定出願) ED

Early Decisionの締め切りは、大学によって違いますが、一般的に締め切りは11月1日〜11月15日と早く、合否結果は12月中旬に通知されます。Early Decisionは、Binding(合格後の入学義務が発生)があるため、第一志望校が決まっている場合に適しています。

Early Decisionの結果には以下の3種類があります:

  1. Accepted(合格): 入学義務が発生
  2. Denied(不合格): その大学への挑戦は残念ながら終了
  3. Deferred(保留): 合否判断が延期され、Regular Decisionの選考に回されます。最終結果は大体3月〜4月に通知されます。この場合、他の大学へのRegular Decision出願が必要になることもあります。一般的に、WaitlistedよりもDeferredの方が合格する確率が高いと言われているようです。

注意点として、Early Decisionで合格したにもかかわらず、入学を辞退する場合はペナルティが発生する可能性があります。

もしも入学を辞退すると、このようなペナルティが発生する可能性があります。

● 高校の進路指導部との関係悪化
● 高校が他の大学への推薦状提出を控える場合がある
● 入学辞退の理由が正当でない場合、他大学への印象が悪くなる
(大学は情報をシェアしているそうなので、Early Decisionで辞退をした情報も他大学へシェアされます)
● 辞退をした応募先大学に記録が残り、再挑戦が難しくなる場合も

 ただし、健康問題や家族の経済的理由など正当な理由があれば、大学と相談可能な場合もあります。

Early Action (早期出願)  EA

締め切りは11月1日〜11月15日(10月のところもある)で、結果は12月〜1月に通知されます。Early Decisionと違い、合格しても入学する義務はないため、複数の大学に出願可能です。志望校が複数ある人や早めに進路を決めたい人に向いています。

Restrictive Early Action (制限付き早期出願) REA

Restrictive Early ActionはEarly Actionと同様にNon-Binding(合格しても入学義務なし)

ですが、他のEarly DecisionやEarly Actionへの出願が制限される点が特徴です。締め切りは、11月1日〜11月15日が一般的で、12月中旬に結果発表があります。この方式は、一部の名門校(例: スタンフォード大学やハーバード大学)が採用しています。志望校が明確で、進路選択の自由も残したい場合に適しています。


ただし、他のEarly DecisionやEarly Actionへの出願が基本的に認められていません。 公立大学(Public)へのEarly Actionは出願可能です。
もし他の私立大学へ出願したい場合は、Regular Admission (通常出願)でApplyする必要があります。

Rolling Admission (随時審査型出願) RA

Rolling Admissionでは、アプリケーションが準備でき次第、順次出願が可能です。定員がいっぱいになるまで出願を受け付けるという形をとっています。そのため、出願を受け付け次第、順次審査を行っています。一般的に高校最終年の秋ごろから春先まで出願を受け付けており、出願後数週間で合否が通知されます。この方式はBindingではなく、出願者にとって柔軟性が高い点が魅力です。ただし、採用している大学の数は多くないようです。

合格結果について

出願方式を理解したら、次に気になるのが大学からの「合否結果」です。アメリカの大学では、日本と異なり複数の結果パターンが存在します。それぞれの意味を正しく理解することで、次のステップに向けた計画が立てやすくなります。また、アメリカの大学では、5月1日(National College Decision Day)が入学意思を表明する期限とされています。この日までに合格通知を受け取った大学の中から1校を選び、入学意思を伝え、Enrollment Deposit(入学金)を支払う必要があります。

合否結果の種類

Accepted(合格)

おめでとうございます!大学への入学が許可される状態です。Early Decisionでの合格はBinding(入学義務あり)になりますが、他の方式(Regular Decision、Early Action)では合格しても入学義務はありません。
条件付き合格(Conditional Admission)という場合もあります。その場合は、特定の条件(GPA維持、追加書類提出など)を満たす必要があります。

Denied(不合格)

出願が却下され、該当大学への進学はできません。一度Deniedになると、基本的には同じ年度で再出願はできません。

Deferred(保留)

早期出願(Early DecisionやEarly Action)で合否が決定せず、Regular Decisionの選考期間に回されます。
最終結果は3月〜4月のRegular Decision時期に通知されます。Deferredは「可能性が残っている」状態なので、引き続きその大学を第一志望として準備を進める必要があります。

Waitlisted(補欠合格)

定員を満たしたため、合格者のキャンセルが出た場合に入学のチャンスがある状態です。Waitlistに入った場合、入学する意思を大学に通知する必要があることが多いです(確定ではない)。Waitlisted後の合格率は大学によって異なります。

Withdrawn(撤回)

出願者が自身の申請を途中で取り下げた場合、または大学が指定する書類の提出期限を守らなかった場合に適用されます。

出願方式ごとの選び方

自分に合った出願方式を選ぶためには、次のポイントを考慮してくださいね!

  1. 志望校の優先順位
    • 第一志望校が明確であればEarly DecisionやRestrictive Early Actionを検討。
    • 志望校が複数ある場合はEarly ActionやRegular Decisionが適しています。
  2. 準備状況
  3. 出願校の方針
    • 志望校がどの出願方式を採用しているか、また制限事項(例: Restrictive Early Actionのルール)を確認することが大切です。
      また、志望校の締め切りにも注意してくださいね!

まとめ

アメリカの大学出願は、締め切りや方式の選択によって結果が大きく変わるため、戦略的に進めることが重要です。そのため、出願方式の特徴を理解し、自分の状況や志望校に合ったプランを立てるのが大事です!

最終的には、自分の目標に向けて計画的に進めることが成功へのカギとなります。疑問点があれば、学校のカウンセラーやカレッジカウンセラー(専門家)に相談することもおすすめです。

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