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ワシントン州の介護保険制度、18か月の延期決定!

以前のブログ記事でも紹介したのですが、2022年からワシントン州の介護保険料の導入がスタート予定でした。

2022年1月からスタート予定だったのですが、2022年1月27日にインスリー知事が導入の延期を発表しました。

18か月延期になり、2023年7月1日に施行開始予定とのことです。

今回は、延期となった背景とワシントン州の介護保険のアップデート情報をお伝えします。

 

ワシントン州の介護保険税とは?

アメリカ初の公的介護保険制度で、2022年1月1日よりお給料から、介護保険税として0.58%差し引かれる予定でした。

W-2フォームが発行され、500時間以上働いているワシントン州在住者が対象予定。

公的介護保険制度なので、健康状態に関係なく加入できるのは既往症や持病がある方にとっては嬉しい制度だと思います。

詳しくは以前のブログ記事をご確認ください↓

ワシントン州に住む人必見!2022年から介護保険税がスタートします!

2022年1月1日からワシントン州で、Long Term Care Tax (介護保険税)が始まります。 これは、全米初の公的介護保険制度(WA Cares Fundとも呼ばれる) になり、うまくいき ...

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アメリカ初の公的介護保険制度が延期となった背景

ワシントン州の介護保険制度が延期となった理由はいくつかあります。

主な理由は、現在ワシントン州在住でも退職後にワシントン州を離れる人が多数いること、

定年退職を間近に控えた給与所得者だけでなく、軍人の配偶者や障害を持つ退役軍人に対しての介護に関する福利が十分ではなかったことが挙げられます。

延期前のプログラムより良いサービスを提供できるために、延期を決定したとのことです。

アップデート情報

  • 定年退職間近の給与所得者(1968年以前生まれ)は、日割り計算で一部給付の資格を得ることができる。
  • 州外に居住しワシントン州で働く給与所得者、軍人の配偶者、非移民ビザの労働者、障害を持つ特定の退役軍人は、Opt-outを選択することにより、介護保険制度から脱退することができる。
  • 2023年7月から給与所得者に対して、介護保険税導入がスタートする。2022年1月に介護保険料を徴収した雇用主は、120日以内に保険料を払い戻す必要がある。

これから介護保険導入される可能性が高い州とは?

次に導入されるのは、カリフォルニア州だろうと噂されています。今回、ワシントン州の介護保険制度が延期となったことを受け、カリフォルニア州での導入も延期となるかもしれませんね。
また、他にも下記の州が近々、導入を検討していると言われています。

  • オレゴン州
  • ハワイ州
  • ミシガン州
  • アラスカ州
  • イリノイ州
  • ミネソタ州
  • ミズーリ州
  • コロラド州
  • ノースカロライナ州
  • ユタ州

まとめ

2022年1月からスタートするはずだったアメリカ初の公的介護保険制度が延期となり、2023年7月1日から施行を予定しているとのことです。

公的介護保険制度の導入は延期になりましたが、介護の問題はなくなってはいません。

むしろ、長生きをする方が増えている時代だからこそ、介護保険制度は必要と言えるのではないでしょうか?

とは言え、誰もが納得できる介護保険制度への道は、まだまだ決まりそうにありませんね。

いずれ各州に導入されるであろう介護保険制度、どのように決着がつくのか目が離せません。

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