お金の基礎 クレジットカード 資産形成(守る・増やす)

クレジットカードは借金?それとも道具? アメリカ生活で失敗しない使い方と考え方

アメリカ生活が長い私は、クレジットカードそのもので困った経験がありません。
お金、特に借金に対して少し保守的だった両親のもとで育ったこともあり、「使ったら必ず返す」という感覚は、かなり自然に身についていました。

最初に作ったクレジットカードは、大学時代の限度額500ドルのもの。
当時はクレジットスコアもヒストリーも、正直よくわかっていませんでした。
ただ、「使ったら返す」。それだけを淡々と繰り返していたら、気づいたときにはスコアが育っていた、という感覚です。

Natsuko
Natsuko

私が大学生の時は、キャッシュ(現金)やチェックの利用も多かったから、クレジットカードの限度を気にする必要はなかったという時代でしたね。
でも、今はキャッシュレスの方が主流なので、クレジットカードの限度額はかなり重要になりました。

忘れられない、ある明細

そんな感覚で生きてきた私ですが、今でも忘れられないクレジットカードの思い出があります。

日本にいたころ、夫のクレジットカード明細を見たときのこと。
リボ払いの欄に、「このまま最低支払額を続けた場合、完済予定は○年後です」という一文が書かれていました。

2〜3年先という完済予定日にも驚きましたが、それ以上に衝撃だったのが、そこまでに支払う利子の金額です。
正確な数字は覚えていませんが、「え、こんなに払うの?」と思った感覚だけは、今でもはっきり覚えています。

Natsuko
Natsuko

買い物をしていないのに、利子だけでランチ代やディナー代が消えていく。そんな感覚にゾッとしたのを覚えています。

クレジットカードは「借金」なの?

答えはYes、でも同時にNoでもあります。
カードを使った瞬間、それは確かに借金です。

カード会社が立て替えてくれているだけで、あなたはお金を借りている状態になります。
でも、毎月全額支払い(Pay in Full)をしていれば、利子は一切かかりません。
つまり「借りて、すぐ返している」状態なので、借金として膨らまない使い方ができます。
この使い方をしている限り、クレジットカードは借金ではなく便利なツールとして機能します。
ただ、問題が起きるのは、ここからです。

Minimum Paymentだけ払い続けると、起こること

アメリカのクレジットカードには、毎月「最低支払額(Minimum Payment)」が設定されています。
これだけ払えば延滞にはなりません。でも、残りの残高には毎月利子がかかり続けます。
仕組みとしては、日本のリボ払いとほぼ同じです。

アメリカではクレジットカード利用者の約47%が毎月残高を持ち越しているというデータがあります。
平均残高は約6,500ドルで、これをMinimum Paymentだけで返し続けると、完済まで7年以上、利子だけで数千ドルかかるケースも珍しくありません。
あくまで平均値ですが、決して他人事ではない数字です。

私の知り合いにも、毎月Minimum Paymentしか払えない状態が続いて、複数のカードの支払い順序に悩んでいる人がいます。
気づいたときには抜け出しにくい状態になっていたんですね。

「良い使い方」と「悪い使い方」の分かれ目

同じクレジットカードでも、使い方次第でまったく別物になります。

毎月全額払いをして、生活費の穴埋めに使わず、使った金額を把握している状態であれば、クレジットカードはクレジットヒストリーを育て、ポイントや特典も活用できる便利な道具になります。

一方で、毎月残高を持ち越してMinimum Paymentだけを払い続け、利子がいくらかかっているか把握できていない状態になると、じわじわと生活を圧迫していきます。気づいたときには複数のカードで同じことが起きていた、というのもよく聞く話です。

アメリカでクレジットカードを持つ意味

アメリカでは、クレジットカードを使わないとクレジットヒストリーが育ちません。住宅購入、車のローン、場合によっては就職審査まで、クレジットスコアが影響する場面は思っている以上に多いです。

だからこそ大切なのは、「使わない」ことではなく「正しく使う」こと。私自身、大学時代に限度額500ドルから始めて、特別なことは何もせず「使ったら返す」を続けていただけでした。

子どもとクレジットカード

「使ったら返す」という感覚は、子どものころから一緒に練習することもできます。わが家では、長男が13歳のころからAuthorized Userとしてカードを持たせ、18歳でクレジットスコアは808になりました。特別なことは何もしていません。「使ったら返す」という感覚を、親が隣にいるうちに一緒に練習してきた結果だと思っています。
具体的にどうしたのか、こちらの記事に書いています。

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まとめ

クレジットカードは、借金でもあり、道具でもあります。怖いのはカードそのものではなく、仕組みを知らないまま使うことと、感情や勢いで使ってしまうこと、この2つが重なったときです。

大切なのは避けることではなく、コントロールすること。この考え方は、良い借金・悪い借金の話とも、そのままつながっています。

もしすでに返済に悩んでいる場合は、まず返済の優先順位を整理することが先決です。SnowballやAvalancheなどの返済方法については、こちらの記事の中で触れています。→[リンク]

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