「子どもがまだ小さいから大学は先の話」と思っていたのに、気づけばあっという間に高校が近づいてくる…。
毎日の生活費や習い事で手一杯なのに、大学費用まで考えると正直プレッシャーですよね。
でも安心してください。大学費用の準備に“完璧な正解”はなく、いくつかの方法をバランスよく組み合わせることがポイントです。
アメリカの大学費用(COA)
そんな中で知っておきたいのは、アメリカの大学費用は世界的に見ても非常に高額だということ。
「まだ先」と思っていたのに、実際の金額を知ると「やっぱり準備を始めなきゃ」と背中を押される方も多いのではないでしょうか。
アメリカでは、公立大学であっても年間の学費・生活費・その他諸々を合わせると3万~4万ドル近くかかるのが一般的です。
COA: Cost of Attendance: 授業料だけでなく、寮、教科書、食事、交通費など諸々の1年間の合計金額
やっぱり、高いですよね~。だからこそ、大学費用を早めに準備しておくのも親の役目なんです。学資資金として準備する方法は色々あります。
学資資金の準備方法
- 銀行口座(Certificate of Deposit)
- UTMA/UGMA
- Educational IRA (Coverdell Education Savings Account)
- 529 Savings Plan
- Roth IRA
- 株式投資
- 投資信託
- 積み立て型生命保険
色々ありますよね(^^)きっと、色々ありすぎて、どう準備しておくのか迷ってしまうかもしれませんね。
簡単に特徴をお話しますね!
また、FAFSA的に資産と見なされるかも記載しておきます。
FAFSAに関しては、こちらも合わせてお読みください
学資資金の準備方法の特徴
銀行預金
シンプルですが、まずは毎月の積み立て。
たとえば、スタバや外食を月2回控えるだけで、年間数百ドルが教育資金に回せます。小さな工夫でも「積み重ねれば大きな力」になります。
「少しでも大学資金にまわしておきたい」そんな気持ちは、どのママも同じですよね。
ただ、貯める方法を考えるときに大事なのは「どこにお金を置いておくか」という視点です。
同じ“貯金”でも、口座の種類によって利息や使い勝手がまったく変わってきます。
アメリカの銀行口座には大きく、3種類の口座があります。
- 貯蓄用のSaving Account
- 決済用のChecking Account
- 定期預金口座のCertificate of Deposit(CD) →Saving・Checkingと比べると、金利が高い
今の高利CD(2025年現在で、1年もの)は 約4.5% と、インフレ率 約3% を少し上回っています。
ただし利息には毎年税金がかかるので、「思ったより増えなかった…」ということも。
数字だけで安心せず、実際に手元に残る金額で考えるのがポイントです。
特徴:
- ローリスク、ローリターン
- FAFSA的には、資産/収入となる
- 流動性あり
UTMA/UGMA
銀行口座だけでも教育資金を準備できますが、もう一歩進んだ方法として「子どもの名義で作れる口座」を活用するケースもあります。
特にアメリカでは、UTMA/UGMA と呼ばれる制度を使った口座があり、親が管理しながら子どもの将来のために資産を運用できる仕組みがあります。
- UTMA: Uniform Transfers to Minors Actの略
- UGMA : Uniform Gift to Minors Actの略
特徴
- 未成年の子供名義で作れる口座 (CD,投資信託、株、など)
- 親またはカストディアン(後見人)が管理する (通常、子供が18歳または、21歳になるまで。州によって違う場合あり)
- 利子、配当金、キャピタルゲインは、子供の税率で支払える
- FAFSA的には、資産/収入となる
Educational IRA (Coverdell Education Savings Account)
子ども名義の口座として資産を積み立てる方法はいくつかありますが、その中でも より教育費にフォーカスし、少額から始められる仕組み が Educational IRA(Coverdell Education Savings Account) です。
UTMA/UGMAのように「資産そのものが子どものものになる」仕組みではなく、あくまで 教育目的での利用に限定されている のが特徴です。
同じ「教育資金専用アカウント」である 529プランと比べると、年間拠出額の上限が小さい($2,000まで)、所得制限があるなど制約は多いですが、K-12 の授業料や教材費に柔軟に使える点がメリットです。
Educational IRA(Coverdell)は、学資資金を貯蓄するための専用貯蓄/投資用のアカウント。この口座から投資を行います。
また、投資から運用益が発生しても、教育目的のみに使用することで非課税となります。
特徴
- 節税効果あり
- 年間最大$2000まで (親の収入によって金額が決まる。高額所得者は利用できない場合もある)
- 子供が18歳になるまで積み立て可能
- 大学費用だけでなく、キンダーから12年生の学費や教材費などにも利用できる
- 子供が30歳になるまで、アカウントを持つことができる
- FAFSA的には、資産/収入となる
ただし、Educational IRA には年間拠出額や所得制限などのハードルがあり、利用できる人は限られます。
その一方で、より広く知られていて、州ごとにさまざまな選択肢があるのが 529プラン。アメリカで大学資金を準備するときに、最もメジャーな方法のひとつです。
529 Savings Plan
大学資金のための、貯蓄/投資用のアカウント
Federal School Codeに登録された大学だけが対象となります。
特徴
- 大学資金用のアカウント
- Federal School Codeに登録された大学だけが対象
- 大学費用として利用しなければ、ペナルティが発生
- 住んでいる州のプラン、州外のプラン、色々選択肢がある
- FAFSA的には、資産/収入となる
529プラン 最新アップデートまとめ(Secure Act 2.0 & One Big Beautiful Bill)
以前は『教育費以外に使えないから、余ったら損になっちゃう?』と不安に思われがちだった529プラン。でも最近の法改正で、その心配はずいぶん和らいできました。ここでは、2024年以降に実施された 2つの大きなアップデート をまとめてご紹介します!
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未使用分を Roth IRA へロールオーバー可能に
アカウントが15年以上開設されていれば、最大 $35,000 を受益者のRoth IRAに移せる。
※過去5年以内の拠出分は対象外。
※Roth IRAの年間拠出上限を超えてはならない。
※受益者本人に earned income(労働収入) があることが条件。 -
対象教育費の拡大
大学費用だけでなく、K-12授業料・資格試験費用・職業訓練費用など、一部州では幅広く利用可能に。 -
K-12教育費の非課税引き出し上限を倍増
年間 $10,000 → 年間 $20,000 に引き上げ(2026年課税年度から)。 -
利用用途の大幅拡大
教科書、オンライン教材、チュータリング、標準化試験(SAT・ACT等)、障害児支援教育療法などにも利用可能に。 -
職業訓練・ライセンス取得費用も対象
専門職の資格取得(美容、技術職、HVACなど)の費用もカバー。 -
新生児向け「Trump Account」制度(2025年以降出生児対象)
政府から新生児口座に $1,000 拠出する仕組みが導入予定。2026年から段階的に開始。-
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【要チェック!】529プランが“進化”したけど…本当にお得なの?|2025年アップデート解説
2025年7月に通過した「Big Beautiful Bill」って知ってますか? 教育資金専用の積立制度「529プラン」が、この法案でぐんと使いやすくパワーアップしました! ニュースでは「使い道が広 ...
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Roth IRA
子どもの教育費と同じくらい大切なのが、自分たち夫婦の老後資金。教育費だけに集中してしまうと、後で“自分たちのお金が足りない”ということにもなりかねません。そんなときに役立つのが Roth IRA です。最近は、Roth IRAで大学資金を一部準備する人も増えているようです。
Roth IRAは、リタイアメント用のアカウント。
Traditional IRAと違い、課税後(アフタータックス)のお金で積み立てが可能なアカウントです。
課税後(アフタータックス)のお金で積み立てができ、利子は非課税で運用できます。
特徴
- 課税後のお金で積み立てをする
- 収入によって積立額が決まる
- 高額所得者は利用できない (収入が多すぎるとRothIRAアカウントが開けない。厳密にいうと、BackdoorRothという方法を取れば開けるがいつまでこの方法が有効は不明)
- 元本は、いつでも非課税で引き出し自由
- 早期引き出しに、ペナルティがかかるが「条件」次第でペナルティは発生しない (※大学費用として引き出す場合は、ペナルティは発生しない)
- どれだけRoth IRAの「資産」が増えたとしても、FAFSA的に有利→「資産」としてカウントされない
- ただし、Roth IRAから引き出した金額は、「収入」としてカウントされる。そのため、ファイナンシャルエイドをもらえる金額が減額される可能性あり。
株式投資
Roth IRAは老後資金を堅実に準備するには安心できる制度ですが、年間の拠出額には上限があり、大学資金を大きく増やす手段としては限界があります。
一方、株式投資は企業が発行した株を、売買して利益を増やしていく方法です。株式投資は、リスクが高いものの、ハイリターンを期待できるため、『しっかり稼いで大学費用を準備したい』と考えるご家庭が選ぶケースもあります。もちろん、株で得た利益も収入としてカウントされるので、ファイナンシャルエイドには影響しますが、資産を大きく育てたい場合には選択肢のひとつになります。
特徴
- お金の出し入れが自由
- 税控除はない
- 投資の種類が多いので、利率の高いものを選ぶことができる
- 元本割れのリスクもある(企業が倒産した場合など)
- FAFSA的には、資産/収入となる
投資信託(Mutual Fund)
“大きく増やす可能性”を狙う株式投資に対し、もっと分散してリスクを抑えたい人に人気なのが 投資信託(Mutual Fund)。複数の株や債券に分けて投資する仕組みなので、初心者にも取り入れやすい方法です。
投資信託は、投資家から集めた資金を一つにまとめて、運用のプロが投資、運用をして得た成果を投資家に分配するタイプの金融商品です。
特徴
- お金の出し入れが自由
- 税控除はない
- 投資先は、ファンドマネージャーに任せている
- 株式投資に比べるとリスクは低い
- FAFSA的には、資産/収入となる
積み立て型生命保険 (Cash Value Life Insurance)
投資信託が“資産運用”に特化しているのに対し、積み立て型生命保険は“資産形成+保険の保障”を組み合わせた商品。教育費と同時に、家族の安心を守りたい方に選ばれることが多いです。
特徴
- 子供名義でも契約可能 (※親も生命保険に、加入していないければならなない)
- 月々の保険料は、加入者の年齢・健康状態によって決まる
- 健康でなければ加入できない
- 予定利率が高め
- 積み立て型なので、貯蓄用として扱える
- 元本割れリスクは低い
- 万が一の死亡保障を受け取る際、タックスがかからない
- どれだけ資産が増えたとしても、FAFSA的に有利→資産としてカウントされない
何を考慮して、学資資金として準備すれば良いのか?
学資資金の準備方法について簡単に特徴をまとめました。
どの方法で大学費用を準備しても、間違いではありません。
ただ、年々高くなる大学費用。。。
是非、考慮してもらいたい点としては、
- 年間インフレ率よりも高いか低いか (準備する方法の利率が高いほど、学資資金が増えやすい)
- 将来大学費用として使わなくなった場合のペナルティ(529プランの場合)
- 節税効果はあるのか
- ファインシャルエイドへの影響
といったことが大切だと思います。
どの方法で大学資金を準備するのも間違いではありませんが、後で後悔しなくて済むようにするのが最良の準備方法だと思います。
参考資料:
https://www.synchronybank.com/blog/types-of-savings-accounts-for-kids/
https://www.ramseysolutions.com/retirement/esa-529-comparison


