「10%下がったなら、10%上がれば元に戻るでしょ?」
投資を始めた頃、私もそう思っていました。でも実は、これって大きな勘違いなんです。正直、これを知ったときは驚きました。
今回は、さらっと読める、けれどためになる「マネー豆知識」です。
勘違いされやすい、損失(Loss)と回復って同じ%じゃない
たとえば、$10,000で10%の損失をすると、$9,000になります。
この$9,000を元の$10,000に戻すために必要なのは、10%ではなく → 約11.1%の回復です。
10%だったら、たったの1パーセントくらいね、と思ってしまうかもしれませんが、さらに損失が大きくなるとどうなるでしょうか?

- 20%の損失(Loss) → 回復に25%
- 30%の損失 (Loss)→ 回復に約43%
- 50%の損失(Loss)→ 回復に100%
- 90%の損失(Loss)→回復に900%
損失が大きくなるほど、回復は急激に大変になります。
どうして、こんなことになるの?
理由はとてもシンプルです。
- 損失(Loss)は「元本」から減る
- 回復は「減った後の金額」から増える
つまり、減るときは「元の金額」から減るけど、増やすときは「減った後の小さい金額」から増やさないといけない。
だから、同じ%じゃ足りないんですね。
一度減った元本は、同じ%を足すだけでは、元に戻らないのです。
気をつけたいのは、30%を超える損失(Loss)
一般的に、30%を超える損失からの回復は、現実的にかなり厳しくなります。
50%の損失になると、「元に戻すには2倍にする必要がある」状態。
考えただけでゾッとしますよね。これは、時間・相場環境・精神面 すべてにおいて大きな負担になります。
Loss (ロス)のパーセンテージが大きいと、回復に必要なパーセンテージも大きくなるのは分かったけれど、
例えば年数でいえば、どれくらいになるのかしら?
仮に、毎年5%で安定して運用できたとすると、30%の損失(Loss)を取り戻すには、なんと約8年かかります。
年5%で回復すると仮定した場合の目安年数($10,000を元本とした場合)
| ロス率 | 必要な回復率 | 回復にかかる目安年数(年5%) |
|---|---|---|
| 10% | 11.1% | 約2年 |
| 20% | 25% | 約5年 |
| 30% | 42.9% | 約8年 |
| 40% | 66.7% | 約11年 |
| 50% | 100% | 約15年 |
※これはあくまで理論上の目安であり、実際の市場では、さらに時間がかかる可能性もあります。
大切なのは「大きく減らさない設計」
お金を増やすことも大切ですが、それ以上に大切なのは、回復が必要なほど、大きく減らさないことです。
一度減った元本は、思っている以上に簡単には戻りません。
それでも、お金は増やしていきたい !
ここで、多くの方が感じるのがこの疑問です。
「減らしたくない。でも、増やしたい。」
そこで、アメリカでは「元本を守りながら増やす」という考え方の商品が注目されています。
その代表例が, Annuity(個人年金)です。
元本が守られる(元本保証・元本保護型の)商品として、使われるケースが増えています。
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まとめ

お金のことって、知らないと損することが本当に多いんです。
今日のポイントは、この4つ。
- 10%の損失 (Loss)は、10%では戻らない
- ロス(Loss)が大きいほど、回復は本当に大変
- だから「大きく減らさない設計」が何より大事
- それでも増やしていく方法は、ちゃんとある
少しでも「なるほど!」と思っていただけたら嬉しいです。