※画像はX(旧Twitter)Federal Student Aid (@FAFSA)公式アカウントから
あっという間に10月ですね!10月と言えば、今まで開催していた大学進学セミナーでは、「10月1日になったら、ともかくFAFSAを申請してくださいね!」と伝えていましたが、2023年はちょっと違います。
きっとシニアのお子さんをお持ちのママさん、パパさんはご存じかと思いますが、2023年のFAFSAは10月ではなく、12月オープンだそうです。
現時点では、この日!というのが決まっておらず(えっ!?)12月1日、23日または来年の1月1日にオープンと色々な噂が飛び交っています。
今回は、2,023年から変わるFAFSAについてシェアします!
FAFSAとは
FAFSAは Free Application for Federal Student Aid:通称FAFSAと呼ばれる、連邦政府による大学費用のファイナンシャルエイドを無料で申請できるシステムの事になります。FAFSAでは、親と子供の収入や資産、家族構成などを申告します。
FAFSAの変更点
質問項目が108問→36問に減る
今までは、108問とかなり多く質問に答えなければなりませんでした。質問の多くが税関連で複雑だったため、質問項目が108問から36問に減るのは嬉しいニュースではないのでしょうか。IRSのデータベースから前年のFederal Tax(連邦税)情報は自動的にFAFSAに送信されます。そのため、FAFSAに情報を提供するすべての関係者(例:親、義理の親)は、連邦税情報の自動送信に同意する必要があります。
この自動送信に同意しない場合、学生は連邦政府からの援助を受けることができません。
名称が変わる:EFCからSAI (Student Aid Index)に変更
長年ずっと使われていたEFC(Expected Family Contribution)という「各家庭で負担できる見積金額」のEFCの名称が変わります。
新しい名前は、SAI(Student Aid Inex)という名前になります。
経済的ニーズの計算は、以前と変わりません。
Cost of Attendance (COA:大学費用すべて)ーSAI(Student Aid Index)=経済的ニーズ
祖父母からのギフト
祖父母からの援助(ギフト)は、FAFSAでは資産や収入と見なされなくなります。
例えば、以前のFAFSAでは祖父母からの金銭的援助は、FAFSAに申告しなければいけない「収入」として見なされていました。
そのため、援助金額が多ければ多いほど、ニーズベースの奨学金をもらえる可能性を低くしていました。
新しいFAFSAでは、祖父母からのギフトはFAFSAに申告しなくても良いのは嬉しいですね!
複数の子どもが同時に大学に在籍する家庭の救済措置の廃止
同時期に大学に通う子供が複数いる場合、EFC(Expected Family Contribution) では有利でした。
これはどういうことかと言うと、例えばリニューアル前のFAFSAでは、EFCが$50,000の家庭で同時期に大学に通うお子さんが二人いたとします。
そうすると、それぞれのお子さんに対して負担できる金額は一人$25,000になります。
新しくリニューアルされるFAFSAでは、この「複数の子供」同時に大学に在籍する家庭の救済措置の廃止されるので、各家庭のEFCが変わってきます。
リニューアル後のFAFSAでは、同時期に通うお子さんが二人いたとしても、それぞれのお子さんに対して負担できる金額は一人$50,000になります。
この変更は、多くの人が改悪されたと感じており、2024年に申請するFAFSAまで延期される可能性が高いようです。
離婚・別居家族の場合(誰が申請するか)
離婚・別居家族の場合、親権を持つ親ではなく、収入が多い親が申請します。
以前は過去12カ月のうち、長く一緒に住んでいる親が申請をしていましたが、リニューアル後は収入が多い方が申請をします。
まとめ
新しいFAFSAは12月からと延期されました。何事もリニューアル後は、トラブルが起こることもあります。
今年から新しくなるので、オープンした直後が少し心配と言えば心配ですね。
きっとやきもきしているママさんもいらっしゃると思いますが、今はFAFSAがオープンする前にFAFSAにログインするための「FSA ID」を作成してFAFSAからのアップデート情報を待ってくださいね。きっとお子様の学校などでもお知らせがあるのではと思います。
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Federal Student Aid (@FAFSA)公式アカウント