保険とは、私たちの大切なものや未来を守るための仕組みです。しかし、保険がどのようにディズニーランドに関係しているのか、ご存知でしょうか?ディズニーランドだけでなく、実はスタンフォード大学やマクドナルドも。。。?生命保険によって救われたビジネスは意外と多かったりします。
生命保険という一見難しいテーマも、実はとても興味深いものなんですよ。今日は、そんな生命保険の世界に一歩踏み込んでみましょう!
ウォルトディズニー
今となっては誰もが知るテーマパークであるディズニーランドですが、建設する前は周囲から「実現は難しい」と反対されていました。その理由は、ディズニーランドの建設には膨大な費用が必要でした。ディズニーランドを建設するための資金調達は、銀行やスポンサーからの融資を含めてうまくいかず、ウォルト・ディズニーは自らの資金を提供することに決めました。その多くは、彼の生命保険のキャッシュバリューを担保にした借入で賄われました。
ウォルト・ディズニーは、このように語ったようです。
Biggest problem? Well, I'd say it's been my biggest problem all my life. MONEY. It takes a lot of money to make these dreams come true. From the very start it was a problem. Getting the money to open Disneyland. About seventeen million it took. And we had everything mortgaged including my personal insurance.
https://www.azquotes.com/quote/1056542
素晴らしい夢を実現するためには、時間だけでなくお金の問題もあったのですね。自身の生命保険を担保にしてまで実現したかったディズニーランド。まさに「命をかけた」と言えますね。
ソース:https://www.justdisney.com/walt_disney/timeline/nextpage.html
https://www.azquotes.com/quote/1056542
JC Penny
JC Penneyの最初の店舗は1902年にオープンしました。1920年代、ジェームズ・キャッシュ・ペニー(JC Penny)はいくつかの非常に利益の出る百貨店を所有しており、百貨店は順調でした。
ペニーは、フロリダの株や不動産に投資することで、リスクを分散することを決めました。そして、彼が選んだもう1つの投資先は、300万ドルという高額な終身保険ポリシーでした。この保険は、彼が亡くなった場合に家族にお金を残すことを目的としていました。
しかし、1929年には株式市場が暴落し、大恐慌が広がりました。フロリダの不動産価格も急激に下落し、多くの銀行が破綻しました。この厳しい状況下で、ペニーの生命保険ポリシーが役立ちました。彼は保険からのキャッシュバリューに対した高額なローンを受けることができ、ビジネスを立て直すことができました。それだけでなく、彼の家族にもちゃんと死亡給付金が残されたそうです。
また、生命保険のお金をビジネスに投資することで、ペニーは在庫を購入でき、従業員の給料を支払い続けることができました。これにより、会社は最終的に大恐慌から立ち直りました。(ちなみに、大暴落をした株や不動産の価値が回復するまで、なんと20年!もの歳月がかかったそうです)
ソース:https://paradigmlife.net/5-businesses-saved-cash-value-life-insurance/
https://retirewithdignity.ca/blog/78514-Who-Used-Whole-Life-Insurance-as-their-own-Bank--JC-Penney
https://www.archbridgeinstitute.org/j-c-penney-the-man-a-life-of-perpetual-sharing/
スタンフォード
スタンフォード大学の創立者のリーランドスタンフォードは、亡くなった後に自身が設立した生命保険会社(Pacific Life)の死亡保険金を利用して経済的危機を乗り越えたとのことです。
スタンフォードが亡くなった後、大学は彼の財産からのみ支えられていました。しかし、その財産には一時的な現金不足があったため、大学は深刻な財政難に直面しました。死亡保険金として11,784ドルの支払いを受け取った奥様は、保険金を使い大学は一時的な財政難を乗り越えることができました。スタンフォードの保険金がなければ大学が存続することすら難しかったようです。
もし保険金がなければ、もしかするとスタンフォード大学は廃校となっていたかもしれませんね。
Pacific Mutualの初の保険証書の複製。
リーランド・スタンフォード(Leland Stanford)の死後、スタンフォード・ジュニア大学(Leland Stanford Junior University)の門戸を開いたのに役立ちました。Pacific Life Archives
画像出典:https://www.pl150years.com/pioneering-a-legacy/how-stanford-university-avoided-closing
ソース:https://www.pl150years.com/pioneering-a-legacy/how-stanford-university-avoided-closing
https://corttwitty.medium.com/without-life-insurance-there-would-be-no-stanford-university-disneyland-pacific-life-or-74abf421e9e7
マクドナルド
ミルクセーキのためのマルチミキサーを販売していたレイ・クロックは、1940年にカリフォルニア州サンバーナーディーノで小さなハンバーガー・ショップを始めたマクドナルド兄弟(モーリス・マック・マクドナルドとリチャード・ディック・マクドナルド)からフランチャイズ権を獲得しました。1955年に最初にマクドナルドをオープン、1961年に全てのマクドナルドを買収しました。
レイ・クロックは、キャッシュバリューがある2つの生命保険を利用して、主要従業員にお給料を支払ったそうです。他にも、ロナルド・マクドナルドのマーケティングキャンペーンの資金にも使用したそうです。彼は生命保険をプライベート・ファミリー・バンクとして使っていたようですね!
ロナルド・マクドナルドが誕生したのは、レイ・クロックが自分のプライベート・ファミリー・バンクからいつでもどんな理由でも資金を調達できたからともいえるのではないでしょうか?
ソース:https://corttwitty.medium.com/without-life-insurance-there-would-be-no-stanford-university-disneyland-pacific-life-or-74abf421e9e7
Foster Farm
鶏肉で有名なフォスターファーム。写真のマックスとヴェルダ・フォスターがフォスターファームを設立しました。1939年、マックスとヴェルダ・フォスターは、カリフォルニア州モデスト近郊の農場のために数百羽のひなを購入するのに、生命保険のポリシーに対して1,000ドルを借りました。
コツコツと頑張っていくと、近所で評判になり、北カリフォルニアに広まり、今はアメリカの鶏肉会社トップ10に入っています。
ソース:https://www.fosterfarms.com/our-story/our-farms/
ソース:https://essfeed.com/top-10-poultry-producers-in-usa/
まとめ
生命保険がなければ存在しなかったかもしれないディズニーランド、スタンフォード大学、その他のビジネスを紹介しました。私たちの日常生活には見えない部分で、生命保険が大切な役割を果たしているのですね。
また、それだけでなく生命保険のキャッシュバリューを利用できることを知っていたからこそ、必要な時に資金を調達することができたんですね!