資産を増やすために、投資を始める方が増えています。
投資は、うまく運用することで資産を何倍以上にも増やせる夢のような可能性を持っています。
しかし、投資で失敗をしてしまい資産を失ってしまった、という恐ろしい話を聞いた方も多いのではないでしょうか?
実際、私の知り合いに、投資に失敗をしてしまい元本が半分以下になってしまったという人がいます。
投資で成功する人、失敗する人では何が違うのでしょうか?
今回は投資で失敗する原因と特徴についてお話したいと思います。
投資で失敗する理由
目的や目標を持たずに投資を始める
資産を増やしたい、きっと誰もが思う事でしょう。
「仮想通貨のビットコインが爆上がりをしているから、自分も買ってみよう」
「株で儲けた知り合いがいるから、株を始めてみよう」
となんとなく漠然と「お金」を増やすことだけを考えて投資を始めてしまう人がいます。
残念ながら、投資はそんなに簡単なものではありません。
投資をするのであれば、この3点をしっかり考えてから始めないと痛い目にあう可能性が高くなります。
- いつまでにいくら貯めたいのか
- どれくらいのリスクとリターンで運用するか
- 運用期間はどれくらいなのか
お金を増やす目的も目標もないままスタートをすると、達成する方法が分からず実践することもできません。
投資を始めるのなら、「70歳までに老後資金を〇万ドル確保したい」「子供の大学入学までに〇万ドル増やしたい」など、まずはお金を増やす目的や目標を決めることが大事です。
感情に流される
個人の投資家は市場に勝ち続けることはできません。
投資でお金を増やすには、安いときに買い、高値をつけているときに売る、これだけです。
株式投資も不動産投資も同じです。
株式投資を例えにすると、株価は色々な要因で値上がりをしたり、暴落します。
例えば911アメリカ同時多発テロやリーマンショックの際、株価は暴落しました。
株価が下がったとき、「どうしよう、大丈夫かな?」「もう少し様子をみよう」「さらに下がっている、ヤバイ」という感情の波に流されてしまい、冷静な判断ができなくなる方が多いようです。
毎日、自分が所有する株価がどんどん値下がりをしていると、「もうダメだ、これ以上損はしたくない」という考えから購入価格よりも安い金額で売ってしまったりします。市場の急変に感情のコントロールができず、「安く買って、高く売る」という投資の基本的な考えを忘れ、全てを失くしてしまう恐れから「安く売って」しまうと、最終的には損をしてしまいます。
投資の神様と呼ばれるウォーレン・バフェットは「10年待てないなら株を買ってはいけない」と主張しています。
なぜなら、投資はずっと勝ち続けられるものではなく、長期にわたって金融商品をそのまま持ち続ける方が損をせずに利益を得ることができるからです。
リスク分散をしていない
投資にはリスクがつきものです。感情のコントロールができなくなるくらい暴落するときもあります。
そのため、リスク分散が必要です。
リスク分散をすると、損をしても最小限に抑えることが可能です。
投資初心者によくありがちなのですが、個別株にまとめて投資をするのは絶対に避けた方がよいです!
例えば、アップルやサムソンというハイテク企業の株価が良いからといって、継続的にアップル株だけを購入するのはリスクがあります。
ハイテク企業全体の株価が下がれば、所有している株の価格も下がることになります。
バランスよく違う産業の株も所有しておくことで、リスク分散ができます。
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成功する人の考え方
投資で成功をしている人は、実は投資をする前にしっかりと「土台作り」をしている方が多いそうです。
ファイナンシャルの土台は、家と似ています。
家で一番大事になるのは、内装でもなく外観でもなく、土台です。
ファイナンシャルの土台とは、下から順番に準備しておきます。
まず、自分自身の生活のプロテクション。
もし自分が働けなくなった場合の収入の確保として、保険で準備します。
ご家族を養っているのであれば、自分が亡くなった場合も考えておくべきです。
その次が、債務管理。
クレジットカードでリボ払いを繰り返していると、返済が長期化してしまいます。
返済をしていると思っていても、実際は「手数料」ばかり返済し残高は減らないという状況が起こります。
もしリボ払いばかりしているのなら、投資でお金を増やすという考えをするのではなく、返済を終わらせることが先決です。
その次が、緊急予備資金の準備です。
緊急予備資金とは、「不測の事態」といった、もしもの時に用意しておく緊急用のお金のことです。
- 勤務先の倒産
- 車の事故
- 病気
- 災害
といったような不測の事態でも生活を維持するためのお金です。
このお金は、通常の銀行口座とは別の口座に寝かせ、緊急のことがない限り手を付けないお金になります。
収入の6か月から1年分が理想ですが、まずは3か月用意しておくといざという時慌てずにすみます。
ファイナンスの土台、一番最後が「投資」です。
余ったお金で資産運用するという考えのため、土台の一番上にあります。
投資初心者は、土台の一番上の「投資」を先に考え、「お金」を増やそうと思ってしまいます。
残念ながら、自分の生活のプロテクションができていないと市場が暴落をした際、感情に流され、損をしてしまう可能性が高くなります。
土台作りをしっかりしておくことで、無理な投資をするリスクもありません。
土台がしっかりとしているため、ウォーレン・バフェットが主張するように「待つ」ことができるため、投資で成功をしている人は感情に流されず冷静な判断ができるのです。
まとめ
投資は、うまく運用すれば何倍にも資産を増やすことができます。
もしこれから投資を始めるようとお考えなら、まずは「70歳までに老後資金を〇万ドル確保したい」「子供が大学に行くまでに〇万ドル増やしたい」と目的をしっかり決めることが大事です。
そうすることで、どれくらいの期間、〇%の利率で運用すれば目標に達成するのかも分かり、どの金融商品に投資をすれば良いかも分かります。
投資は自己責任です。だからこそ、目的と目標がしっかりと定め、市場が不安定な時も感情の波に流されず、冷静な判断をすることが大事なのです。