アメリカ生活、エンジョイしていますか😁
アメリカの良いところは、自分らしく生きられることだと思います。
日本では、窮屈に感じていたことが、アメリカでは気にすることもいらない、
ママ友からも似たような感想を聞きます。
でも、そんな自由なアメリカですが、気を付けておかないと這い出せない4つの落とし穴があることはご存知でしょうか?
この落とし穴、本当に厄介な存在で、誰もが落ちてしまう可能性があるんです。
4つの落とし穴とは、
- インフレーション
- マーケットリスク
- タックス
- 健康
どういうことか早速見てみましょう。
理想のXカーブ
セミナーでも何度か紹介している、アメリカ生活 「理想のXカーブ」です。
Xカーブコンセプトとは?
若い頃はお金の責任が多いけれど、年を取っていくとお金の責任が少なくなり、お金も増えていくというもの。
このように、年を取るとお金の責任が減り、お金も若い頃に比べるとお金が増えていくのが、目指したいハッピーリタイアメントですよね!
ただ、人生そんなに甘くはありません。
このXカーブには、必ず知っておきたい「4つの落とし穴」があります。
1つ目の落とし穴:インフレーション
1つ目は、インフレーションです。
アメリカでは、常に平均3%のインフレーションがかかるように設定されています。
今までは、大きく見ると20数年おきに価格が倍になるという予想でした。
これはどういうことかというと、現在スーパーで$50分変える食料品が、20年後には半分しか買えなくなるということでした。
ですが、急激なインフレでこの先どうなるか分からなくなってきています。
40年で最高記録のインフレ!
2022年、アメリカのインフレ率は、3月末時点でなんと8.5%もアップしました!
悲しい事に、どんどんお金の価値が下がっていることを感じませんか?
銀行に預けても、毎年の金利は1%いかないです。
むしろ、銀行に預けている方が損をしています。
効率よくお金を貯めたいのなら、是非お読みください
2つ目の落とし穴:マーケットリスク
2つ目の落とし穴は、マーケットリスク。
アメリカのリタイアメントアカウントには、401K, IRA, Roth IRA, Roth 401Kなどがあります。
リタイアメント用のアカウント内で、投資信託などを運用していきます。
リタイアメントアカウントであるため、税務上優遇されているのが特徴です。
リタイアメントアカウント種類 | 運用できるオプション | 参考サイト |
401K | 投資信託 | 401(K)investment to maximize your portfolio |
IRA | 株、債券、投資信託、ETF, 不動産、ビットコイン等 | What can you invest in IRA |
Roth IRA | 株、債券、投資信託、ETF, 不動産、ビットコイン等 | What can you invest in with Roth IRA |
Roth 401K | 投資信託 | What is a Roth 401K |
ですが、気をつけなくてはいけないことがあります。。。
それは金融商品でもあるため、市場のリスクを抱えています。
投資のサイトでもよく取り上げられるのですが、ロスをした場合、どれくらいリカバーすればロスを取り戻せるのか、という図になります。
ロスのパーセントが少なければ、少ないほど、リカバーはしやすいですよね。
反対に、ロスのパーセントが多ければ多いほど、リカバーは難しくなります。
もし元本に50%のロスがあった場合、100%リカバーしなければ、元本の金額には戻りません。
リタイアメンアカウントは、市場の動向を直接的に受けるので、リスクがあります。
若ければ、いくら市場が下がったとしても「時間」が味方をしてくれます。
ですが、リタイアメント目前で、リーマンショックのような市場暴落があったら。。。?
残念ながら、時間を味方につけるのが難しくなります。
3つ目の落とし穴:税金
3つ目の落とし穴は、税金です。
今後、増税になるということは、ほぼ間違いないと言われています。
2020年時点のアメリカの負債額がものすごいことになっています。
コロナがあり、負債額はさらに増えています。
今から税金対策をしておかないと、3つ目の落とし穴から、お金がどんどん無くなってしまいます。
税金を支払うのは納税者の義務ですが、「資産を守る」という観点から、取られすぎないような対策を今から考えておくことが大切です。
そのためには、課税カテゴリーにも注意する必要があります。
今後増税が間違いないと言われていますが、資産を全て「毎年課税」または「課税繰り延べカテゴリー」に預けておくよりも、「非課税」カテゴリーも活用することをお勧めします。
4つ目の落とし穴:健康リスク
4つ目の落とし穴は、健康リスクです。
健康リスクとは?
人の健康に生じる障害、またはその発生頻度や重大性のこと。
年を重ねると、体の変化があります。若いころと比べて、色々なところが弱ってきます。
アメリカは医療費もかなり高額なので、アメリカに永住をするのであれば、しっかりと対策を考えておかなくてはいけません。
最近は医療が発達し、長生きになる可能性が高くなってきています。
その際、検討しておかなければいけないのが「介護」です。
アメリカは医療費用も介護費用も高額です。そのため、アメリカでは「介護保険税」の導入が始まろうとしています。
アメリカ合衆国保健福祉省のサイトによると、65歳の10人のうち7人が、将来介護が必要になる可能性があると公表しています。
参考:https://acl.gov/ltc/basic-needs/how-much-care-will-you-need
また、介護保険が必要になるのは、「今すぐ」ではなく「将来」の可能性が高いです。
ということは、「将来」介護にかかる費用がどれくらいなのか、知っておく必要もあります。
下図は、インフレーションを含めた2030年にかかる介護費用の平均予想になります。
2020年と比べると、2030年の費用は大幅に増えています。
(20年後、30年後の予想金額を知りたい場合は、こちらのサイトから確認ができます)
参考:https://www.genworth.com/aging-and-you/finances/cost-of-care.html
介護にかかる費用は本当に高額です。そのため、介護保険への加入を検討する方が年々増えています。
介護保険に加入したからといって、すぐに保険が降りるわけではありません。
保険会社が要介護と認定後、介護保険が支払われます。
要介護とは?
6つの日常動作のうち、2つが90日以上続けてできなくなると要介護と認定されます。
- 入浴
- 着替え
- 食事
- トイレ
- 随意調整(尿意や便意をコントロールできるかどうか)
- 移動
※アルツハイマー(認知症)の場合も要介護になります。
将来の介護にかかる費用を誰がどのように負担するのか、要介護状態になってから検討するのは遅すぎます。
今からご自身のリタイアメントプランの中にきちんと入れておくことをお勧めします。
まとめ
アメリカ生活では、誰もが直面する4つの落とし穴があります。
この落とし穴をしっかりと理解しておかないと、落ちてしまったら這い出せなくなる可能性があります。
将来慌てないためにも、ご自身がXカーブのどこにいるのか理解して、今から対策を考える必要があります。